もちあずき

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私的頭痛大全

 私は頭痛持ちだ。それもかなりベテラン、かつ現役の。プロ野球選手なら年俸五千五百万貰えるくらいのレベルだ。

 

 何しろ小学生の頃から頻繁に頭を痛くしていた。中学高校大学社会人とそれは変わらない。今でも週に二回は鎮痛薬を飲む。

 

 頭痛外来にも行った。

「偏頭痛ですねそれは。症状も、昔からってところも偏頭痛の特徴に当てはまってます」

「となると、どういう治療になるんですか」

「根本的に治すってことはできないんですよ。かわりによく効く薬をだせます」

「なるほど。市販の鎮痛薬はバファリンからロキソキンまで色々試したけど、効いたり効かなかったり博打でした」

「これはよく効きます。なにしろ偏頭痛のための薬ですから」

「頼もしいですね」

「ただ、頭が痛くなり始めたっていうタイミングで飲まないと効かないです」

「あの、起きたら既に頭痛を発症してることがあるんですが、そういうときはどうしたらいいですか」

「それはもうどうしようもないですね」

「ハッハッハ」

「ハッハッハ」

 

 いままで経験してきた頭痛も数多あるが、それらはいくつかのタイプに分類することができる。以下にそれを示す。

 

a, こめかみ痛みタイプ

左もしくは右(右もしくは左でもかまわない)のこめかみ付近が痛む。脈動と同じぐらいの拍で痛みがやってくる。もっともオーソドックスなタイプ。薬をのんで寝ると治る確率80パーセント

 

b,眉間痛みタイプ

眉間のもやもや感がいつしか強くなり痛みに代わるタイプ。吐き気などを伴うのできつい。薬をのんで寝ると治る確率70パーセントなのだが薬をのむためには胃に何かを入れておきたいのに吐き気のため何も入れたくないジレンマが発生する

 

c,表面痛いタイプ

aやbは頭の内部、というと変な感じだけどまあ皮膚の内側が痛んでるな...と感じるのだが、これは表皮というか表の側が痛む。変な寝かたをして肩や首を痛めた後、つられて痛くなることが多い。痛みは強めだが頭を動かさなければ痛まないし、吐き気などもないので耐えやすい。薬のんで寝ると治る確率100パーセント

 

d,頭に鉄の輪をはめられたようだタイプ

bが進化するとdになる。辛い。寝ても治らない確率が50パーセントくらい。なので寝る前は博打の気分だし、寝る前は目をつぶって痛みと向き合わないといけないし、吐き気はするし、一番イヤなタイプ